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石けんの製法豆知識

石けんはどのようにしてつくられているの?

普段から良く使う石けんの製造方法を紹介します。

石けんは何で出来ているのですか?

一般的な石けんは、油・水・苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)でできています。

石けんの製法や配合する成分によっても使い心地は違います。

石けんの製法は大きく分けて2種類あり、中和法と鹸化法と言います。

中和法

中和法とは

中和法は、油を脂肪酸とグリセリンに分解し、脂肪酸だけを苛性ソーダと水を反応させて作る製法です。保湿成分である天然のグリセリンが製造工程で取り除かれてしまいます。コストが安く短時間で生産できるため大量生産されている石けんの多くはこの製法を採用しています。

鹸化(けんか)法

コールドプロセス製法

コールドプロセス製法

すべての原料を加え、かき混ぜながら液状石けんを作り、型に流し込みます。固まったあとに石けんを型から取り出し、時間をかけて熟成させる方法です。

油と水、苛性ソーダを混ぜたときに自然に発生する低温熱で石けんを作るため石けんが出来上がるのに1から2ヶ月程度かかります。

釜焚き塩析法(石けん素地)

釜焚き塩析法

釜焚き塩析法とは、釜にすべての原料を入れ混ぜます。その後 塩 を加え(塩析 )、加熱しながら液状石けんをつくります。そこで出来た液状石けん(石けん素地)を型に流し込み、固まったあとに石けんを型から取り出し、時間をかけて熟成させる方法です。この方法で作った石けんはとても純度が高いですが、塩析の段階で、石けんから保湿成分である グリセリン も取り除いてしまいます。塩析するため石けんを取り出した後の廃棄物が出ます。液体石けんを作る事は出来ません。

MGM・megumi工房の釜焚き鹸化法

釜に石けんの原料を入れて熱を加え、温度コントロールしながらじっくりと時間をかけて作り上げる製法です。原料の成分、天然のグリセリン(保湿効果)をたっぷりと取り込んで肌に優しい石けんをつくります。従来の製造方法よりも、製造時間を短縮し、それでいて作り上げた石鹸素地は均一性のある、泡立ちも使い心地も良い石けんになります。また、塩析法とは違い製造工程で廃棄物を一切出さない、環境にもやさしい石けんです。従来の製法では釜焚き鹸化法は、液体やジェル状の石けんのみの製造でしたが、長年の研究で新たな製法「置換鹸化法で、肌に優しい固形石けんを作る事に成功しました。

2018年MGM・megumi工房の独自の置換鹸化法により、カリ石鹸素地から作る固形石けんが誕生しました。熟成時間も短縮できる、熱を加えすぎず、肌に優しい成分をまったりと取り込んで作る、新しい石けんの製造方法です。

また、液体石けんではカリ石けんにする製造が困難とされているオリーブオイルやアボガド油、椿油などあらゆる植物油でカリ石けんを製造する技術を研究開発し、製品化しております。

MGM・megumi工房独自の釜焚き製法

植物オイルから作るカリ石けん

液体カリ石けん

出来上がったカリ石鹸素地には天然のグリセリン(保湿効果)も含まれて、泡立ちも使い心地も良い肌に優しい液体石けんとなります。

基本の油は、オリーブオイルやアボガド油、椿油などの植物油で、自然由来の原料を使用しています。

釜焚きですが、グツグツと焚き込むのではなく、原料に均一に熱を加える事によって、天然由来の成分を石けんに閉じ込めて、まったりとした肌にやさしい石鹸が出来上がります。

※水酸化カリウムは、植物油を石けんにするための必要原料です。

カリ石けん素地の固形石けん

置換鹸化法で作る石けん

カリ石けん素地から置換鹸化法(ちかんけんかほう)によりじっくりと熟成させた肌に優しい石けんが出来上がります。

従来の固形石けんの製造時間を短縮できる事で、作り立ての石けんを楽しんでいただける様になりました。

また作り上げた石けんは天然由来の成分をしっかり取り込んで、泡立ちも使い心地も良い肌に優しい石けんになりました。

全て足し算方式の石けんです。石けんにするために必要な原料と天然由来の成分をプラス。

原料は全て食品に使われている原料です。良い原料だから全部石けんに閉じ込めて、無駄にしたくない。廃棄するものなど無いのです。

MGM・megumi工房の石けんは、製造工程で原料の廃棄物は一切出さない環境にもとてもやさしい石けんです。